Yebisu Room  ITコンサルティング社長の”限りなく個人的な日記”                                     " />

June 18, 2010

専門性+マネジメント能力の時代


今日はこれからのITエンジニアのあり方についてです。


これまでのIT業界では専門性を持ったプロフェッショナルであれば、仕事を選び、高い報酬を得て、仕事は絶えない、と思われていました。

仕事の専門性を高めることは決して間違いではありません。

しかし現在の不況の中でも、企業には売上、コスト、利益の三つの予算があるため、今まではコスト重視なので1.0人月より1.5人月の生産性を持つエンジニアが居ればお客様からは重宝されてきたのですが、それだけでは株主配慮や予算の大きな見直しの中で、取引先ごと縮小されてしまうことも起きてきます。

それはなぜか?

コスト重視は変わらずなのですが、今は売上予算重視に変わってきているからです。

何を言っているかと言いますと、『1.0人月の期間で作業を1.5人月やってくれる生産性はあるが、30人月は面倒が見れない』という要素が加わってきています。

今、ITシステムは大きな変革の時期に来ています。

それは不況がどうのよりも、技術が変わろうとしています。
90年代にオープンシステムが出現し、2000年代にインターネットが普及してきた頃のようにです。

ですからチャンスはあるのですが、請け方が変わってきています。
発注者側の希望は、コストを重視しながら、売上に貢献してくれる企業や技術者を求めています。 ビジネス推進型エンジニアと言いますか、開拓型ビジネスパートナーをです。

それには信頼できるSEマネジャーが必要なのですが、今はそのマネジャーにも専門性を求められます。

専門性を持ったエンジニアがSEマネジメントをやっていくこと、

専門性を習得していない方は両方を意識してこれからの業務にあたることです。

専門性を持ったSEマネジャーはこれから重視されると思います。

すべては積み重ねなのですが、オプティマルはいつも、技術者がどうしたらずっと自分の力でも仕事を継続、向上していけるのか、考えた経営をしています。
少数精鋭だからかも知れませんが、技術と社会を知っている『ビジネスエンジニア』の育成に力を入れています。


個人と組織の、相互努力が大切

上で述べましたことは『個人』の世界のお話でした。

個人の向かう方向はそうだとして、現場に出たエンジニアがSEマネジメントできる範囲は限界があります。

そこを今までは極端に狭めてしまっていたと思いますが、今はさらに一歩踏み込んでコミュニケーションを取る必要があります。
しかしそれでもやはり現場の仕事があれば限界があります。

如いては、人脈のネットワークを広げて自分を売り込むなんてのは大変です。

セールス部門と、トップセールス、そして現場セールスが今は一体となって相互連携して企業力を見せて行くことが、実は各自の安定への近道に、今は変わってきています。

スキルのキャリアが大切なのは今でもそうですが、会社が信用されていて、その会社が信頼しているエンジニアはクライアントも信用していただけます。
ただし、それは常にお客様とのコミュニケーションを図り、コツコツと信用を積み重ねた結果なんです。


オプティマルは『義理固い会社だ』『信用評価する』と言って頂けていますが、それはセールス部門と、トップセールス、現場コミュニケーションの三位一体だからこそ、未だにお付き合いが途絶えなく、次に繋がっているんだと思います。

『セールス』というと聞こえが悪いですが、オプティマルが言いたいことは、『顧客のプロジェクトの成功』を一番に考えてみんなで連携して最善努力で活動しよう!と言うことです。

それはお客様にも伝わります。

まずは最後まで読んで頂きまして感謝いたします。
戯言のようですが、本当に感じていますので書きました。

会社にはいろんな意見や考えがあって良いと思っています。
が、それは会社が良くなるための意見ならばです。

みんなでワイワイやりながら、常にお客様に何をサービスしていくのか、お客様のビジネスの、プロジェクトの、成功へ向けて必要な提案は何なのかを考えて努力・貢献・前進して行ける企業を目指しています。

まだまだこれからの会社ですが、オプティマルを気になって下さった方、ぜひお話しましょう。

今日は、採用に関しての日記でした。

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August 29, 2009

フォーリングパイプ 「バニラ気分!」



昼にテレビをつけて見ると

フジテレビで嵐の番組をやっていた。

「バニラ気分!」

その番組の中でフォーリングパイプという対決ゲームがある。

囲むように立っている4本のパイプの真ん中に立ち、
そのうち相手の選択したパイプ2本から降下してくるホルダーを
どこの2本から落ちてくるのか検討をつけて、
いつ落ちてくるか分からない状況で、ホルダーの落下してくる側をいかに早く掴むかで点数が加算されていく、
結構面白いゲームだ。

今日の対戦相手はダチョウ倶楽部。
年輩のネイチャージモンらと、若い嵐たちの戦いだった。

ゲームの紹介をしようと書いているわけではないのだが、
見ていて「そうだよな」「いい言葉だな」と感じたことがあった。


ネイチャージモンは、サバイバルで有名になったが、
その野生性を生かして高得点をあげる。

2番ポール、4番ポールだけに集中。
彼は4本すべてを対象にしていなかった。

見事読みが当たり、持ち前の俊敏性で落下してきたホルダーの最初の部分をキャッチし高得点をあげた。

結果前に台上で発した言葉。

「棄てなきゃ、得られないんだよ!」

嵐は??マークを頭上に出していたが、よく分かる言葉だった。

以前、人生についてお話して下さった偉いお方から
同じ言葉を聞いていたからだ。


幸せは自分の目の前をいつ通過するか分からない。

下を向いて歩いていたら一層通過には気がつかない。
いくつも通過しているのに気がつかない人が多いのは
下を向いてしまっているからだ。

だから前を向いて歩く。

そして、幸せが通過するとき、発見できたとしても、
何かを掴んだままだと掴み損なう。

まして両手なら、掴む手は空いていない。

何かをしっかりと得るには、両手を空ける勇気が必要だ。


ネイチャージモンの言葉は、それを伝えていたんだと思う。



一方、若き嵐、相葉ちゃん。

ジモンと同じく、1,3の二本を選び、2、4を棄てた。
ただ、周りの言葉に2は対象に入れて、4は自らの意思で棄てた。

結果は、

一本だけキャッチでき、50ポイントをゲットしたのだが
僅か6ポイント差でダチョウ倶楽部の勝ちだった。

人の人生に置き換えて見てみると、単純なゲームでも奥の深さを感じることがある。

僕は相葉ちゃんがその台の上で発した言葉に共感を持った。

「大丈夫だって!今までだってやってきたんだから」

結果は6ポイント差で負けたが、いやいや56ポイント差をいっきに埋めたんだ。

明るく発した相葉ちゃんの言葉は僕には新鮮で「よい言葉」だと思った。

「大丈夫だって!今までだってやってきたんだから」











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August 05, 2009

ノストラダムス



日照りはそうでもないのだが、湿気で関東は暑い日が続いている。


最近ふと過去を思い出すことがある。

20世紀少年の影響が大きいのかもしれないが、些細なことでも人生で起こったことはどこかで必ず繋がっている、そんな気がする。

それは自分の人生がある程度過ぎ去ってみないと感じれなかった。


自分が人から影響を受けたことは自分で理解できるが、
自分が人へ与えた影響は自分ではわからない。

それが良かれ、悪かれである。

自分がどう生きてきたかが個々の人格形成に影響するのだと思うが
その形成要素に出会った人があり、また相手からすると自分がその要素になっていることがある。


今の若い世代の人たちと話をすると、自分たちが同じ年代だったときよりも、ずっと大人な気がするときがある。

物事の見方が冷静である。
政治や経済にも意見を持っている。
今はどの世代でも感じていることだが、若い世代の人たちも
不安や、夢を描けない苦悩、焦燥を言葉から感じることが多い。

ちゃんとしっかり人生を考えてしまう人ほど、のような気がする。

若い世代の人たちが育った時代は、もはやバブル崩壊後だ。
育ちながら耳にするニュースは不安な言語ばかりだったのかも知れない。

僕たちはそういう意味で幸せだったのだろう。

若い世代の人たちが子供の頃不安に感じたのは、
若くしてすでに将来の生活の不安だったとしたら、それは経済や社会のせいだ。
悲しいことだ。

僕たちの子供の頃不安だったのは、ノストラダムス、将来の人類滅亡だった。

それも遠い未来だったのに、そのときはすでに過ぎ去り、
若い世代の人たちが不安に思っていたのかもしれない、
『将来の不安』のほうが的中した。



経済の状況は折り返しを見せているというが、まわりの話を聞くとなかなか大変な状況ばかりだ。

長い目で見たときに本当に折り返したのかどうかは分からないが、市場規模が縮小した今、新たな雇用を起こすには新たな市場を生んでいかなかればならないと感じる。

とくに今はサービスだった事業分野が厳しい。
必要なものしか消費できなくなっているからだ。


ただ時代は次へと向かっているのだと思う。


創造し、やり方を変えていけるとしたら、
逆に誰にでもチャンスのある、そんな状況なのかも知れない。

若い世代の人たちには、今がそのときと、
夢を追いかけて貰いたい。

また明るい世界に戻れるように。

僕も頑張る。





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July 30, 2009

20世紀少年、ケンヂ

新しいビジネスを進めていたらすっかりご無沙汰してしまった。

何かに集中するとどうも。
ガンバリマス。

今日は20世紀少年と自分の昔話。
その前にニュース。

大好きなミハエルシューマッハがF1復帰とのこと。
彼は自分にとって人生の師匠。
Charさんと並んで。
一旦現役を離れた王者がどんな伝説を作ってくれるのか楽しみだ。


では再開。



20世紀少年の映画が好きになって第二章のDVDが発売されるのを楽しみに待ってる。
先日映画とコミックスは終わりが違うと知って、ついコミックス22巻大人買いしてしまった。

届いたやつを6巻読んだ。
ここが第一章の境目だからこれ以上今は読めないんだけれど。。


先日中学の同窓会があった。
大手建設会社の上役、大手航空会社の機長、大手クレジット会社の部長、医学博士、銀行マン、バスフィッシングの世界チャンピオンやら、昔の子供たちはすっかり立派なオトナになっていた。
500人くらい学年にいたんだからいろんな人生がある。

小学校からの連中と話をしたとき、自分たちはまるで
「20世紀少年みたいだった」
と話をしていた。

秘密基地を作ったり、スパイや隊員になって野山を駆けたり。
何にもまして近所は万博会場だ。
ギターもロックもそこで知った。

6巻まで読んでさらに驚いた。
コミックスには映画に盛り込まれていない描写がたくさんあって面白い。

冒頭から始まる、学校でお昼の放送部がかける、クラシックやらが嫌でロックをかけるシーン。

小学校6年のときに同じ事をやった。
ケンヂの言う通り、確かに何も変わらなかったけど、やってはいけないと大人たちがいつも言うことを、何故なんだと壊した思いは今でもしっかり残ってる。

今はクラシックも聴くけれど、当時のクラシック○、ロック×が、子供の自分には分からなかった。
でもその思いは結局正しかったんだろう。
今ではそんなこと言う人はいない。


ケンヂたちとの共通点はたくさんあった。

ケンヂのクラスは6年3組だった。僕も6年3組。
ケンヂはプールで泳げなかった。僕もだ。
みんなを誘ってチームを作るリーダー役、それも同じ。
ケンヂは万博に行けなかった。僕も同じだった。

欲しくて最初に買ったギターがクラシックギターだと知らずに購入。それも同じ。

エレキギターをやっと手に入れたケンヂは、その夜、窓ガラス戸に写るギターを抱えた自分の姿に、マシンガンを抱えた無敵な少年のようだったと言ったが、僕も同じ事をした記憶がある。

当時中学二年の自分にはとてつもない武器を手に入れた気が確かにした。

だからと言ってケンヂが自分だとは思わない。

けれど、いろんな出てくる環境や子供のときの気持ちが同じで、まるで自分の日記を読んでいるようでとても不思議な気がする。

ケンヂはその後人生を彷徨って、最後には「正義と平和のために」闘うことに臨む。

もしかしたら、僕はまだ彷徨ってるのかも知れない。
ただ思いはケンヂと同じで、自分の役目を待っている、僕は僕の次のスタートラインを探してる。

自分が自分であると実感出来ること、
自分のすることが例えずっとずっと苦しいことでも満足して造り上げて行けることを。

会社をやっているけれど、小学生や中学生のときのともだちとではないけれど、僕はまだ、今は会社の仲間たちと、秘密基地の中でみんなと一緒に夢を語っているんだと思う。
今は、そんな会社だ。

この歳になってって思う部分もあるけれど、
でも、この歳になってもまだ、探せてることにも感謝しようと思った。

小さいときから占いではいつも大器晩成型。

ならばもう少し探してみようと、コミックスを読んで思った。

そんな初夏の一日だった。


21:00:00 | optimalboss | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

December 19, 2008

世界の誰一人も知らないこと


先日、ドバイ政府のバブル経済の終焉とも取れるニュースが出た。

そしてホンダのF1撤退が正式に決まった。


この二つは何を意味するのか。

この二つについて見解を述べたい。


世界を巡る金融システムは、簡単に言うと、世界にひとつでもどこかの国で
バブルが起きていれば、金は世界を回ってこの不況から回復に向かえる。
世界の金融情勢は支えあって生きているからだ。

今、世界経済が持っているバブルは、中国市場とドバイ市場のふたつのバブルだ。
だがこれがふたつとも終焉を迎える気配が出てきた。

海には海流があるから世界は夏もあり冬も訪れる。
それと同じように金融も世界を回ってバランスを取っている。
それが止まる気配があるということだ。

ドバイのニュースはとても大きな意味を持つ。


もうひとつはホンダのF1撤退。

ホンダさんはリーマンショックよりもずっと早期に経済予測をし(もちろんシナリオはいくつもあると思うが)コストに関しての調整を早期に行ってきたんだと思う。
苦渋の選択。


F1自体、自動車レースだが、今は北米・欧州への車の宣伝のために自動車メーカーは
参戦しているが、この世界不況に北米も欧州も車が売れなくなっているなかで400億以上毎年投資を続けるだけのリスクを負っていいのかとホンダさんは判断したのだと思う。

僕はF1が好きなのだが、好きな方なら理解できると思うが、
本当は僕が注目しようとしていたのは1月から始まるF1の新車発表会の模様で、F1チーム、およびF1レース自体に投資をしてくる企業、業種は果たしてどこなのか?
ということだ。

そこがこれからの企業と業種だからだ。

歴史から見ても、F1のスポンサーの入れ替わりはその時代その時点のプロフィットを
あげている企業が分かる。

かなりタイムリーにだ。

消えた企業は投資が出来なくなったから消えるという単純な理由だからだ。

それがスポンサーでなく今回チームだった。

思えばだがアグリチームが期の途中で破綻してF1を去ったが、たぶん去年からのサブプライムローンの影響でスポンサード予定の企業が投資を断念したからだろうと推測している。


ホンダのニュースはとても大きな意味を持つ。




ではなぜこうなったのか?

グローバルな視点で経済の悪化を感じたのは
やはり昨年の米国のサブプライムローンの悪化だ。

この商品は、金融商品が複雑に絡み合って、不動産を証券化しているのだが
発生したときには金融と不動産が繋がって負の連鎖を起こしていることに不安を感じていた。
このアメリカ発の証券を世界中が買ってしまっていたからだ。

土地については、証券化された不動産が米国で不良債権になってしまっているが、実はサブプライムローンだけでなく、今ではプライムローン層にまで飛び火している。


要は実際の不良債権および予備軍を含めた損失額は、世界の誰一人も把握していない。


ここが一番の問題なのだ。



日本もここで土地の値段は下がっているが、実は20年、30年後を考えると、人口が激減しているので需給バランスが崩れて土地が余りだす傾向にあるとも聞く。

不動産は担保にならない時代になっていくのか。

こうした金融+不動産の、世界的に影響するだろう問題と同時に起こっている問題は、
温暖化、エネルギー資源の世界的な問題だ。


二つの大きな波が絡んでどこまで影響するのか。


原油高が今下がって落ち着きを見せてきたが、これもドバイのバブルが終焉しているからだろう。
現実には実際代替エネルギーの研究・確保をしなければ、今後の日本のエネルギー問題は解決しない。

原子力でいいのかという問題もある。



そして問題なのは温暖化の異常気象による食物の確保だ。

日本が今一番やらなければならないことは農業政策だと感じている。

わが国の食物の依存率は輸入が高く、自国生産で農家が利益を十分確保できていないようだ。
農家、漁師が廃業していくことを食い止め、国内での自給率を高めないと
今後外国で生産された食物はその国で消費されることになると考えるからである。



リーマンショックからの世界同時株安。

実際、実体経済への影響はその時点で感じることは無かったが、法人側の世界では翌日にはあらゆる懸念から設備投資や情報化投資などが抑制され始めた。

昨年から町の商店街も販売不振で閉める店舗も多く見られたが、これと当時まだドルが強く、温暖化による食材の高騰などからもプロフィットを維持することが難しくなり、倒産した店舗も多かった。
今年の春には渋谷の商店街でさえ、いくつも閉店していた有様だ。

リーマンショックへの道はすでに昨年から起きていた。

法人への影響は、もちろんコスト削減につながる。
企業努力から会社運営にかかわるコストはどの企業もかなり削減して経営されてきたと思われる。
手を付けれるのは人件費の削減になるだろうから、リストラなど雇用調整が始まるかも知れないと考えていた。

家庭を持つものが失職する不安の中で生活するとなれば、確実に消費が激減する。誰もがそう思うはずだ。

消費が激減すれば、法人のプロフィットに影響する。

また雇用調整するか、終わるのか。
実体経済の負のスパイラルはこうして起こる。

消費が大切なのだ。



先にも述べたが、この世界経済の実態を知っている人物は世界に誰一人としていない。

景気の底、米国の不動産価格の底が予測できれば
折り返す。

だからいつまで、どこまで続くのか分からないでいる。
そういう不安が経済を活性化できないでいる。


が、反対に、『誰も把握できていない』ということは、
世界がひとつになってあらゆる政策に前向きに対処を続ければ、
解決してしまう可能性もあるということだ。



自分たちのみならず、未来の子供たちは誰が守るんだ?


日本はいろんな意味で実力のある国だ。
再生の鍵は、わが国にあるのではないか。


先日のニュースはそういう流れを表しているのだろう。


02:50:30 | optimalboss | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks